7月になると札幌の街中にある家の庭にも紫の小さな花が咲いているのをよく目にする。
アロマテラピーのオイルやトイレの芳香剤でおなじみのラベンダーだ。
札幌から車で2時間ほど行くと富良野という街に着く。
ドラマ「北の国から」の舞台として有名らしいけれど、僕は北の国からを一分も見たことがない。
ラベンダーはこの富良野の代名詞となっている。
富良野にはラベンダー畑がいくつもあるけれど、最も有名なのはこのファーム富田らしい。
日曜の11:00頃到着すると駐車場に入るのに渋滞していて、20分ほどかかった。
園内にはラベンダー以外にもマリーゴールドやサルビアなど鮮やかな色合いの花が層になるように植えられている。
さらに奥に進むと、一面に紫色の花が広がる。
近くで見ると小さな花なのだけれど、広い範囲に敷き詰められると結構な迫力がある。
北海道の人たちはこの紫を見ると短い夏の訪れを感じるようだ。
意外なことに花そのものからはほとんど香りがしない。
ファームの中に花を蒸留する施設もあるのだけれど、ここだけはものすごい香りがする。
どうやら刈り取った花を乾燥させて蒸留するとあの香りが出るようだ。
こういう場所に必ずあるラベンダーソフトも食べてみた。
場所は思い出せないけれど、かなり昔にトイレの芳香剤の香りがする紫色のソフトクリームを食べた微かな記憶があって、それ以来ラベンダーを食べ物に入れる人の気が知れないとおもっていた。
ただ、この数十年の間にラベンダーソフトはものすごい進化を遂げていた。
僕が昔食べたものとは全く別で、最初に微かな香りがする以外はちょっとさわやかなソフトクリームだった。(だからといってとてつもなく美味しいわけではないけど)
もしかしたら、ここ数十年で最も味が改善された食べ物かもしれない。
ちなみに、園内の原付バイクもラベンダー色。
入場無料で夏の訪れを感じられる場所だった。
ファーム富田
北海道空知郡中富良野町基線北15号
入場無料
http://www.farm-tomita.co.jp
北海道旅行
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