札幌の高級住宅街である円山に、札幌生まれの偉大な彫刻家 本郷新の美術館がある。
札幌宮の森美術館から山側へ歩いていくと、いわゆる豪邸が立ち並んでいる。
美術館というぐらいだから近くまで行けばわかるだろうと思ったのだけれど、どの家も美術館ぽいので何度も地図を確認しながらやっとたどり着いた。

本郷新記念札幌彫刻美術館は本館と記念館からなっており、本館でチケットを購入すると記念館も見ることができる。



本館は、これまた北海道を代表する建築家 田上義也の設計、もともと本郷新のアトリエ兼自宅だった記念館は上遠野徹の設計である。

本館では札幌国際芸術祭シンクロ事業としてOur Placeという展示が行われていた。

もともと自宅である記念館は入口で靴を脱いで上がるスタイルで、大きな彫刻の石膏型がたくさん展示されている。
大通公園の泉の像など見覚えのある彫刻もある。

そして何よりも建物そのものがとてもいい空間である。
二階の窓からの景色はずっと居ても飽きない。



この彫刻が載っている台をテーブルとして使いたい。


この日は、「本郷新と旅」という企画が行われていて、本郷新が世界各地を旅行した際に現地で書いたペン画のスケッチが展示されていたが、ため息がでるほどすばらしかった。
もはや一般人とはモノの捉え方が全く違うのだと実感させられた。
絵はがきにして販売してもらえたら全部買うのに。（本郷新と旅は2014年10月19日まで）

札幌宮の森美術館とあわせて訪れたい素敵な場所だった。

本郷新記念札幌彫刻美術館








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