東京六本木にある東京ミッドタウンの入口に置いてある彫刻には、ほとんどの人が気がつくだろう。
これは、イタリアを中心に活躍する彫刻家 安田侃(やすだかん)さんの作品である。
安田侃さんは北海道美唄市の出身で、美唄には作品を集めた屋外美術館がある。
これがアルテピアッツァ美唄である。
美唄市はかつて炭鉱の街として栄えたのだけれど、1973年以降急速に人口が減少し、いまではかなり厳しい状況となっている。
その過程で閉校した小学校や幼稚園を中心に、その周辺の土地を含めて広大な彫刻公園として整備したのが、アルテピアッツァ美唄だ。
園内はとにかく広く、木々のなかに約40の作品が展示されている。
もちろん、東京ミッドタウンにあるこの作品も置いてある。
古い校舎のなかには、安田侃さん以外の方の作品が展示されていたり、体育館では定期的にコンサートが開かれていたり、地元の人たちの憩いの場になっている。
公園のはずれにあるカフェアルテという喫茶店では、コーヒーを飲みながらケーキやパンを楽しむことができる。
モエレ沼公園と同じように北海道の自然のなかで、アートに触れられるとても心地よい空間になっている。
月に一度、実際にイタリア製のやすりやのみで大理石を彫る「こころを彫る授業」というワークショップを体験することもできる。
次回はぜひワークショップに参加したい。
アルテピアッツァ美唄
北海道美唄市落合町栄町
営業時間:水曜日~月曜日=午前9時~午後5時(火曜休)
入場料・駐車場:無料
札幌から自動車で50分程度
(JR函館本線 特急にて34分、美唄駅前よりバス20分)
http://www.artepiazza.jp
北海道旅行