札幌市南区にはアート関係の施設をあつめた札幌芸術の森(通称:げいもり)という地域がある。 札幌芸術の森美術館(野外美術館、佐藤忠良こどもアトリエを含む)、工芸館、アトリエ研修施設、有島武郎邸(移築)など様々な芸術関係の施設を一つのエリアにギュっと集めてある。 ギュっと集めるといっても北海道なのでかなりの広さがあり、僕も何度か行ったけれど、いまだにどこまでが、「げいもり」なのかよくわからない。 中核施設の札幌芸術の森美術館には野外美術館があり、ノーベル平和賞メダルのデザインでも知られるノルウェーの彫刻家グスタフ・ヴィーゲランGustav Vigeland(1869~1943)の作品など64作家73点の作品が7.5ヘクタールにわたって展示されている。 夏はいいけれど、冬は当然かなりの雪が積もる。 そのため、冬場(1月~3月上旬)は「かんじき」を履いて雪原を歩きながら彫刻(雪からでているところだけ)をみることができます。しかも夏場は大人700円の入場料が無料! ウインタースポーツ未経験どころかスキー場にすら行ったことのない僕は「かんじき」なんて見たこともなければもちろん履いたことも履こうと思ったことさえもない。 おそらくここで履かなければ一生お世話になることもないだろうということで行ってみた。 芸術の森センターという事務所の玄関にたくさんの「かんじき」と長靴が置いてあり、貸出簿に名前を書いて借り、終わったらまた戻しておくという完全セルフサービス。しかも事務の人も誰もいない。
(子ども用の「かんじき」を借りるときだけ、事務所に声をかける)
「かんじき」はもともとイメージしていた藤材と縄でできたオーソドックスなタイプと、プラスチックでオレンジ色の近代タイプの二種類が用意されている。 遭難したときに見つけてもらいやすいようにオレンジ色の近代タイプを借りて野外美術館に出ると、ものすごい広さの雪原が広がっていて見渡す限り他のお客さんもいないので、その気になれば簡単に遭難することができる。歩いてきた道がわかるように小豆でも落としておかないと、、、と若干心配になったがこの日は天気もよかったので無事に戻ってくることができた。
1メートル近くの積雪があるため、夏場とは違う角度から彫刻を見ることができるのもおもしろい。 半分以上雪に埋もれた彫刻もあり、とても寒そう。
札幌芸術の森へは、地下鉄南北線 真駒内駅の中央バス2番乗り場から【空沼線・滝野線】に乗り、 「芸術の森入口」下車(大人280円) バスは15分に1本ぐらいは走っています
北海道旅行
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